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イオンモール豊川
豊橋創造大学の教授・学生

地域の未来を創造する 取り組みを活かして 豊橋創造大学

地域連携を推進している八木幸一教授と
地域連携事業に参加している学生

地域に根差し、医療や保育の分野において実践的教育に力を入れている豊橋創造大学。
イオンモール豊川と締結した「産学連携協力に関する連携覚書」への
意気込みについてお話いただきました。

豊橋創造大学

「誠をもって勤倹譲を行え」を建学の精神に掲げる学校法人藤ノ花学園のもと、1983年に創立した豊橋短期大学(現:豊橋創造大学短期大学部)と、1996年に創立した豊橋創造大学。実用的な知識・技能の修得と、実践する過程を通じた人間性向上を目的に歴史を積み重ねてきました。

https://www.sozo.ac.jp/
豊橋創造大学

「Care&Idea」を掲げ、未来を創造する学びの場として
決意新たに。

教授のイメージ

豊橋創造大学は、理学療法学科、看護学科を有する保健医療学部、経営学部、幼児教育・保育科、キャリアプランニング科を有する短期大学部で構成されますが、その教育理念は次世代を担う創造性豊かな人材を育成することにあります。この強みや特色をより広く知っていただけるよう2023年、新たにコンセプトとして「Care&Idea」を掲げ、公式ロゴマークやステートメントなどを刷新しました。本学は人に対してのケアを学びとする学科が多いのが特徴ですが、相手の立場を考えアイデアを生み出しながら自分の未来、そして他の人や地域の未来も創造していこう、という決意を新たにしています。学生の多くがこの三河地区や浜松西部地区の出身で、地元愛が強く素直な学生が多いですね。卒業生も多くが地元企業や病院、自治体、福祉施設などで活躍しています。豊橋市は比較的利便性の良い地域で、地元から出ようと思えばいくらでも他地域に出てしまえる中で、あえて地元の大学で学びフィールドワークを行って地元で就職、という道を選ぶのも地元の先輩との関わりが深いからではないでしょうか。

様々な取り組みを通じて“人や地域とともにある大学であること”を
具現化。

保健医療学部の理学療法学科、看護学科、短期大学部の幼児教育・保育科はともに実習が不可欠です。都市部の大学では地元での実習ができずに遠方まで行く必要があることも多いのですが、本学は医療系の大学では東三河唯一ということもあり、全て地元で実習ができる恵まれた環境にあるのも地域の方々のご協力のおかげです。卒業生も多くが地元で就職しており、地元の医療、福祉、幼児教育に関しては少なからず地域に貢献できていると思っています。

具体的な地域活動として、保健医療学部では学生が地域在住の高齢者の方を対象に、身体機能や運動機能に関する検査測定を実施したり、施設や市役所などで体力測定を行ったりしているほか、教員レベルでは健康に関する講演・講座などを展開しています。また、経営学部では学生自身が企画・立案・運営するプロジェクト活動として、「豊橋エコタウン・プロジェクト」や「のんほいパーク盛り上げ隊!プロジェクト」、「Hour of Code in 豊橋 & CoderDojo豊橋」など、様々な活動に取り組んでおり、地域が抱える課題解決に貢献できればと考えています。
幼児教育・保育科では豊橋市こども未来部との連携による『つどいの広場』での活動があります。『つどいの広場』は、乳幼児とその保護者が自由に遊び、情報交換などができる交流の場として豊橋市内に4か所設けられているものですが、本学ではその一ヵ所としてキャンパスの一部を開放し、学生が絵本の読み聞かせや親子のふれあい遊びなどを企画、実施しています。
キャリアプランニング科では、豊橋市在住・在学・在勤の15~25歳の若者20名で構成される“豊橋わかば議会”に応募した学生が委員に選出され、自分たちの住むまちをより住みやすくするためのアイデアを出し合い、ワークショップを通して議論を重ねる活動をしています。また、ゼミの一環として若い世代を対象にSDGsを広める活動として、考えたり体を動かしたりしながらゲーム感覚でSDGsについて学ぶイベント「体験型豊橋SDGs!すごろく」を企画・実施するなど実践的な取り組みを行っています。

幅広い年代の集客がある施設だからこそできる
多分野でのアプローチ。

活動のイメージ

各学部での地域活動でもお判りいただけるように、本学は地域社会との連携のもとに次世代を担うための職能教育を行い、その過程で人間的な成長を促すことが教育理念です。ですから、これまでも地域との連携については特に力を入れており、行政機関をはじめ各種団体、企業、教育機関など幅広く連携協定を締結してきました。今回のイオンモール豊川さんとの連携においても、地域の活性化、健康社会・福祉の推進、教育及び人材育成、SDGs活動など、様々な分野で協力しあえると期待しています。
具体的に言えば、健康宣言をしている豊橋市では様々な健康増進絡みのイベントがあり、これにお声がけを頂いて実施した体力測定をイオンモール内で実施することは健康応援を掲げるイオンモールさんのコンセプトに合致します。さらに、先に挙げた『つどいの広場』のような取り組みも子育て世代を応援しているイオンモールさんとの共同事業モデルとしてそのまま活かせそうだ、といった具合にこれまで本学で取り組んできた内容はイオンモールさんの空間やカテゴリーに合わせて対応できるものが多いと感じています。

また、これまで豊橋市内では駅前施設やまちなか図書館などで様々なイベントに参加する機会がありましたが、豊川市内でフィールドワークできる場所や機会が少なく、学生側が能動的に動ける環境になかったので今回の連携でこれも解消できるのではないかと期待しています。

さらに、本学では地域の方々を対象にした公開講座も設けていますが、そのテーマに関わらず参加者数や年代に偏りが出ることがありました。これが豊橋市の民間企業と連携をしたり、まちなか図書館などで開催したりすると若い世代が集まるのは、情報を得るチャンネルが異なることも要因の一つに考えられます。紙のチラシ、郵送、FAXだった告知・申し込みツールをWEBにしてもなかなか届かなかったのは、日常的にアプリやSNSを使いこなす若い世代。内容は同じであっても異なるチャンネルで流れた情報はイオンモールさんに足を運ぶような若い世代になると、参加したついでにお店を回ってみよう、買い物のついでに講座に行ってみよう、と広がりも生まれます。今回イオンモールさんができたことで、我々がなかなか届かなかった世代にもアプローチできるのではないかと思います。

実践的教育を活かせる場として膨らむイオンモール豊川への期待。

本学には地域連携・広報センターがあり、地域連携推進委員会・産学連携推進委員会というものを設けて様々な地域連携活動を行っていますが、既に現在イオンモールさんからお預かりしたスペース図面に対して、各学科やゼミ、教員研究中でやってみたいことなどはないかと投げかけ、同時にいくつかの学科の専門分野の中でテーマに合致しそうなところには声もかけているところです。もちろん、イオンモール豊川の近隣在住者を含めて多くが地元出身者であり、既にイオンモール豊川でアルバイトをしている者も多い本学の学生たちも、『イオンモール豊川ができたことで、近隣の市や県から多くの人が集まり、まちが活性化して良い相乗効果が得られると思う』と大きな期待を寄せています。地元愛が強い彼らは地域に関わる活動にも非常に積極的で、自分たちのこれまでの活動とイオンモール豊川との連携を重ね合わせ、『普段やっている紙芝居やエプロンシアターをイオンモールの巨大スクリーンを利用して見せたら迫力があるし、もくいくひろばで読み聞かせをしてもたくさん人が集まるんじゃないかな』『体験型豊橋SDGs!すごろくの豊川版を作って、イオンモール内で展開したら面白そう』など、具体的なイメージを描いている学生もいます。他にも、SDGsに関する取り組みで企業と連携して行ったワークショップ“カレーの衝撃”でのノウハウを活かして、“イオンモール豊川と一緒に考えるSDGs的なカレー”を展開したり、同じくSDGsの取り組みで行った英字新聞のエコバッグづくりのアイデアをイオンモールさんで出る不要チラシに活かして資源の再利用を促したり…とアイデアは尽きません。実践的な教育を柱に据えてきた本学の強みを活かせる提携として大いに期待するところです。

制作物のイメージ